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オーガニックでヴィーガン?!大注目の日本発コスメブランド「LA VIE STELLA(ラヴィステラ)」CEO野田さとみさんにインタビュー

オーガニックでヴィーガン?!大注目の日本発コスメブランド「LA VIE STELLA(ラヴィステラ)」CEO野田さとみさんにインタビュー

待望の日本発ヴィーガンコスメ!

さとみさん、オンラインショップのオープンおめでとうございます!

ありがとうございます (^^)

日本もここ数年で、エシカルファッションブランドや、それらを扱うセレクトショップをよく目にするようになりましたが、国内ブランドで「ヴィーガン」をコンセプトにした、しかも美容化粧品ということで、ラヴィステラのオープンを心待ちにしていた方々も多かったのではないでしょうか。

お陰様で多くのお客様にご好評いただき、早速うれしいご感想をたくさん頂戴しております。皆さまにご満足いただける商品を届けることができたことに、まずは内心ほっとしております。

それは嬉しいですね!ヴィーガンのコスメブランド設立までの道のりは、決して単調なものではなかったと思います。なぜ有機栽培の成分にこだわるのか、なぜコスメブランドなのか、そしてなぜヴィーガンなのか。今回はそうしたお話を中心にお話を聞かせてください♪

熊本から滋賀へ。農業体験が土台に。

私は以前から、化粧品や美容に関することは好きでしたが、美容業界にいたわけではありません。「やりたいことがわからない、仕事は我慢してするものだ」と思って生きてきました。ただ子供の頃から、環境保護や動物愛護のテーマにはとても関心が強くて…当時は今のように、SNSが普及していた時代ではありませんでしたし、周りに同じような思いのある人がいなかったので、自分が周りの人と違う感性を持っていることがコンプレックスでした。幼少期から「人と違うこと」がすぐにイジメの種になってしまう環境で育ったので、周りに合わせて目立たないように生きてきて…どちらかといえば内向的なタイプでした。

転機となったのは28歳の時で、9年ほど一緒に過ごしたパートナーとお別れした時に、すべてが吹っ切れたんですね。その時に、とにかく出たくて仕方がなかった九州の地元を飛び出す決心をしました。

当時読んでいた『アナスタシア』(*1)という本の影響もあり、オーガニック農業や自給自足といった生活にも憧れを抱くようになっていました。やりたい仕事はわからないけれど、漠然と「地球のためになることをして生きていきたい」と思っていたので、タイミングよくお声かけいただいた滋賀県の自然栽培の農家さんで働くことにしました。

そこでは、毎日朝早くから夕方まで、爪の間まで泥だらけになって、自然の中で暮らしました。自分で収穫したお野菜を食べるということは、とても言葉にはできない感動があります。でも同時に、自然栽培や自家採取にこだわった農家さんというのは、慣行栽培の農家さんに比べて収入にも波があったり…現場に携わらせていただいたからこそ、有機農業や自然栽培が普及しずらい理由や課題があることを知りました。

そして私自身についても、毎日泥だらけになって生活する喜びと同時に、滋賀に来るまでは当たり前だった「メイクをしてお出かけする時間」が、私にとって、とても楽しいものだということを強く感じるようになりました。その頃から「もっと女性としての喜びを感じられて、なおかつ有機農業や自然栽培の農家さんのサポートになるお仕事ができないか」と考えるようになり、本当にやりたいことが、少しづつ具体的になっていきました。

「Kosmos」からの着想。ブランド設立へ。

滋賀県でお仕事をしたあとは沖縄に移住し、次は海の近くで暮らすことになりました。沖縄にはたくさんのプライベートビーチがあり、夜になると、よくビーチに行っては、一人で寝転びながら波の音を聴き、満点の星空を見上げていました。自分を含めてすべてが宇宙の一部だということを、ごく自然に感じられるこの時間が大好きでした。

そしてある日、化粧品について調べていた時に、こんな言葉を目にしたんですね。それは cosmetics の語源はkosmos(英語のcosmos=宇宙、秩序、調和)というものでした。それを知った瞬間に、全身が雷に打たれたような感覚になりました。

また学びを深めるうちに、月の満ち欠けは、お肌をサポートする化粧品とリンクする部分があることも知りました。

月は、徐々に新月が満月になっていくまでに、14日かかります。お肌も、基底層で生まれた肌細胞が、核のない死んだ細胞になって角質層へ入り込んでいくまでに、14日かかります。月のリズムとお肌のリズムはまるで重なっているのです。

こうした宇宙と人間との重なり合いを感じたときに、自分が子供の頃から抱いていた想いや、経験してきたこと、これから自分がやるべきことが、沖縄に来てようやく、1本の線ですべて繋がりました。

その時に出来上がったのが、今の「LA VIE STELLA(ラヴィステラ)」の構想です。「VIE」は「生命」、「STELLA」は「星」を意味しています。

・すべての生命と調和して生きていこう
・星のようにキラキラ輝く女性を増やしたい
・地球という星を大切にしよう

そんなメッセージを込めています。

時間と労力をかけたからこそ、世界に誇れる商品を届けることができる。

私は、お肌のこと、環境問題や動物愛護など、すベては同じ問題だと考えています。

なので製品開発に至るまでに、自分自身がしっかりと知識を習得した上で、納得のいく商品開発をしたかったので、マクロビオティック、ハーブ、精油、フラワーエッセンス、オーガニックコスメアドバイザー、自分でコスメを作る技法など、3年かけてインプットに専念しました。もちろん起業にあたり、資金を蓄える必要もありました。

またそういった資格を取り終えて「いざ化粧品を作ろう!」という段階に来ても「オーガニック、ヴィーガン、動物実験なし、パームオイルフリー、天然成分100%」という、私のこだわりに応えた商品作りを請け負ってくださる製造委託先を探すのにも一苦労しました。ひとつの商品を生み出すのに、これだけの労力がかかるものなのか、と実際に自分でやってみてわかる苦労も、本当にたくさんありました。

発売までの道のりは長く、正直とても大変でしたが、その甲斐あって、世界に誇れる、心の底から納得のいく商品ができたと思っています。

攻撃しあう世界に平和は生まれない。違いに寄り添うバランスを大切にしたい。

ヴィーガンをコンセプトにしたビジネスをする上で、さとみさんが大切にされていること何でしょうか。

目の前のひとりのお客様を大切にし、どこまで心を込めるか、ということに尽きます。一昔前までは「供給<需要」で、良い物を作れば売れた時代でした。でも今は「供給>需要」という時代。良いものが溢れていて、消費者は何を選べば良いのかわからない。そして、製品だけを見たら、成分に大きな差がない物も増えていると思います。

そうした中で「自社の一番の強みは何か」と問われたら、どこよりもお客様の健康を思った製品作り、これからの地球の行く末を思い、地球環境や動物たちのことをどこの会社よりも大切に思っていること、ですね。

もうひとつ、「バランス」というものも大事にしています。

ヴィーガンというと、そのストイックさから他人の不完全さを責めたり…そうした方も中にはいらっしゃるのは事実ですが…私は、自分ができる範囲でヴィーガンの選択を取り入れていく人を増やしたいと思っています。誤解を恐れずに言えば、「ひとりのヴィーガンを生むより1000人のゆるベジ人口を増やそう」と。

先ほど、自然栽培の農家さんに従事していたことをお話しましたが、農薬や肥料を使用しない土の世界ってとっても素晴らしいんです。たくさんの微生物たちが存在することで、土が熟成されて、人工的に何かを足さなくても、栄養価たっぷりのおいしいお野菜ができる。そこには害虫も存在しないし、すべてがありのまま存在することで調和している世界があります。

それって人間の世界も同じじゃないかな、って思うんです。もし微生物たちの世界が争いだらけなら、果たして美味しいお野菜はできるのでしょうか。人間が誰かを敵だとみなし攻撃していて、世界平和など壮大なことは実現できるのでしょうか。

誰が良いとか悪いとか、そういうジャッジは必要ないと思います。どこにも完璧な人間なんていないし、不完全だからこそ、補い合うように自然界はできています。違いを認め合って、寄り添える部分で協力しあうことこそが、大きなムーブメントやエネルギーになると考えています。

会社においても、そうしたバランス感覚は大切にしています。これまで私たちが築き上げてきたような、利益優先で環境や社会への影響を度外視したビジネスではいけません。かといって、ボランティア精神だけでも、会社としてはやっていけません。企業として売上を上げることは大切です。会社が貧乏したら、たくさんの方に迷惑をかけますし、人を守ることも社会貢献をすることもできませんから。

なので、ソーシャルグッドな企業として利益を上げながら、その利益の一部を社会貢献事業に寄付する。そういった日本にまだ少ない仕組みを作り上げていきたいと思っていますし、そうしたソーシャルビジネスがもっと世に広まるきっかけを作っていきたいです。

ラヴィステラの今後の展開について教えてください♪

スキンケアに限らず、メイクの商品開発もやっていきたいです。実際に感じていらっしゃる方も多いと思いますが、メイクって実は、心を癒す効果があって、メンタルケアに応用されている事例もあります。なので、メイクセラピーと植物療法を掛け合わせて、人も地球もまるごと癒される、そんな商品を作りたいです。

また化粧品に留まらず、環境保全に繋がる素材や途上国支援になる素材を、もっと世に出していきたいなと思っています。例えば、健康食品やダイエット食品といった既存の商品をもとに、貧しい国の方々の支援になる素材を配合したり、ヴィーガンとダイエットをかけあわせた商品開発だったり…。自分たちのメリットだけを追求する商品ではなく、それを購入することで、結果的に世界のどこかの誰かのためにもなる、といった、すべての人にとってプラスになるような、ビジネスの新しい価値観を提供していきたいです。

最後に、読者の皆さまに向けて一言お願いします!

今地球は大きな転換期にあると思います。そして、わたしたちはこれからどう生きるべきか、本当に大切にしなければならないものは何か、ビジネスの在り方や世の中の見つめ方が大きく問われていると思います。

現在の新型コロナウイルスも、人間の野生動物への接触が密接に関わっていたことが明らかにされています。鳥インフルエンザや豚コレラ、SARS。これらウイルスのほとんどが、人間が動物を利用してきたことに起因しています。新薬を開発することは、いわば対症療法のようなものです。それを引き起こしている原因から変えていかなければ、姿を変え、形を変えて、また何度も同じことが起きてしまいます。鬱病の方に抗鬱剤を投与しても、鬱そのものを治すことができないのと同じです。

ダーウィンの進化論に基づくと、人類は長年かけて猿から人類へ身体的な進化を遂げてきましたが、これからは、私たちはもっと、精神的に進化していかなければならないと思います。自分軸、家族軸、会社軸、地域軸を超えた「地球軸」という、よりホリスティックな視点をもつことで、日々の選択のひとつひとつが180度変わると思います。

SNSの発達により、個のもつ影響力が強くなってきています。「地球人」として、毎日の小さな選択が地球の未来へ繋がることを理解し、7世代先の未来へ目を向けて行動する方が増えることを、心から望んでいます。

素晴らしいお話、ありがとうございました(^^)

まとめ

「やりたいことを仕事にする。そのために費やした時間は圧倒的に長かった」と語られた、ラヴィステラCEOの野田さとみさん。彼女が手がけるアイテムは、全ての命に対する深い愛情とビジネスを成功させる強い想い、そして妥協しないこだわりが詰まっています!ぜひ手にとって、その心地よさを実感してみてください♪

ラヴィステラの公式オンラインショップ
https://shop.laviestella.co.jp/

野田さとみさんの公式ホームページ
https://satominoda.com/

【参考】
*1 ウラジーミル・メグレ著 水木綾子訳『アナスタシア』ナチュラルスピリット (2016)

Amazon.co.jp: アナスタシア: 響きわたるシベリア杉 シリーズ1 eBook: ウラジ-ミル・メグレ, 水木綾子: Kindleストア

*2 むい自然農園(無農薬、無肥料、不耕起、自家採種、自然栽培農法を実践するご夫婦の森の畑)

むい自然農園☆はるむい(森の畑)☆たねの家

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