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動物解放運動 〜 Anonymous for the Voiceless(アノニマス フォー ザ ヴォイスレス)前編 〜

動物解放運動 〜 Anonymous for the Voiceless(アノニマス フォー ザ ヴォイスレス)前編 〜

Hello!

動物解放活動家のai @vegini_ai です。

今回は Anonymous for the Voiceless(アノニマス フォー ザ ヴォイスレス)通称AVについて、詳しくご紹介したいと思います。

Anonymous for the Voiceles

アノニマス フォー ザ ヴォイスレスは、オーストラリアのメルボルンではじまった、街頭での活動に特化したアニマルライツ(動物の権利)団体です。現在、世界各地に1,000以上の支部があります(*1)。この活動は、動物搾取や動物の権利に興味・関心がない人たちにも、動物たちに実際に起こっている真実を伝えることができる効果的な活動のひとつです。

Anonymous for the Voicelessの「Anonymous」とは「匿名」、「Voiceless」とは「声を持たない者」つまり「人間の言葉が話せない社会的弱者である動物たち」のことを指します。そんな彼らの代わりに、ヴィーガンの活動家たちが、匿名で彼らの声になって活動しています。

役割・マスク・映像について

①参加者の主な役割

活動には、『cube(キューブ)』と呼ばれる、畜産業で実際に起こっている「真実」を流した映像機器や「真実(Truth)」と書かれたサインを持つ役割を担う人と、『Outreacher(アウトリーチャー)』と呼ばれる、この活動に興味を持って立ち止まってくれた通行人と実際に会話をする役割を担う人の2つがあります。

キューブを担当するボランティアはガイ・フォークス・マスクを被り、静止の姿勢を保ったまま正面を向き、通行人が話しかけてきても沈黙を貫きます。通行人と会話をするのは、このイベントの主催者かアウトリーチャーの役目となります。

②なぜガイ・フォークス・マスクなのか?

このマスクを使用することにも社会的理由があります。このマスクは、「アノニマス」という有名なハッカー集団など、世界中の人々が、あらゆる形で、差別、汚職、不正、抑圧を助長する勢力に対抗する統一的なシンボルとして使用してきました。

(2019:政府に対するレバノンの抗議者革命 | ガイ・フォークスのマスクを着て走っている子供)
(2019:政府に対するレバノンの抗議者革命 | ガイ・フォークスのマスクを着て走っている子供)

アノニマス フォー ザ ヴォイスレスにおいても、主に2つの理由でこのマスクを着用しています。

1つ目に、世界規模で行われている、畜産業を原因とする不必要な搾取に抗議し、被害者である何兆匹にも及ぶ動物たちと連携を取っていることを表明します。このマスクに象徴される「抑圧を撲滅すること」「真実のための闘い」に賛同し、あらゆる種類の不正や差別に反対しているのです。ヴィーガニズムにおいては、種差別(ヒトと、それ以外の動物を、種が違う事を根拠に差別すること)に対する反対です。

2つ目に、映像を見るために立ち止まってくれる人々が、活動家の目線や表情などにより気が散らないよう、映像だけに集中できるように、あえて顔を隠す為です。同様に、映像機器やプラカードを持つボランティア自身も、通行人のリアクションをじっくりと観察できる、といった理由があります。(*2)

③使用する映像

主に、畜産業で行われている、標準的な採卵用の鶏や、食用の豚・牛、乳牛たちが、生産過程でどのような扱いを受けているのかがわかる潜入捜査等で得た実際の動画を使用します。基本的には団体によって決められた動画を流しますが、使われている映像はオーストラリアで撮影されたものが大半です。ただ、トロントでは現地の隠し撮り映像を使用したこともあります。場所は違えど、世界で行われている標準的な動物への扱いはどこでも同じです。

日本での畜産動物の扱われ方については、YouTubeで「日本 屠殺」などで検索すればたくさん出てきますし、NPO法人 動物解放団体 リブが自ら記録し発信してくださっている動画(*3)がありますので、是非ご覧ください。「自分の国での動物の扱われ方は大丈夫」などといったことは一切ありません。

TRUTH – 真実 –

ここからは、食用の鶏、豚、牛、そして魚が置かれている「真実」についてお話したいと思います。

平飼いならマシ?〜鶏の真実〜

はじめに、鶏についてお話します。

<採卵>(*4)

採卵用の鶏は、ほとんどの場合が「バタリーケージ」と言う、狭いケージの中に閉じ込められたまま一生を終えます。1羽あたりに与えられる面積はおよそiPad1枚分(約17cm×25cm)しかありません。一生に一度も羽を広げられず、ただ餌を食べて卵を生み続ける道具として扱われます。

「平飼い」とレーベルされている飼育方法でさえも、ケージに入れられていないというだけで、結局鶏1羽に与えられる面積はiPad分ほどしかないことが少なくありません。因みにアノニマス フォー ザ ヴォイスレスで使用している採卵用の鶏たちの映像は「平飼い」飼育のものです。

また鶏たちは、ストレスによりお互いを傷つけないために、「ディビーキング」(鶏のくちばし切断機)でくちばしの先を切断されます(*5)。本来は8年ほどの寿命にも関わらず、採卵用は18ヶ月、食用で生後35日から42日という短い一生を無残に終えます。

そしてバタリーケージや平飼いに関わらず、卵には被害者が伴います。私たち人間が食べる卵は鶏の未受精卵、つまり女性の「生理」です。オスは「卵を生産しない役立たず」とみなされるため、日本ではゴミ袋に生きたまま入れられ死ぬまで放置され殺されます。海外ではマスレイターと呼ばれる粉砕機に生きたまま投げ込まれ殺されます。

本来鶏は年に12個ほどの卵しか産みませんが、品種改良により年間約300個もの卵を産まされます。毎日生理があるということが想像できますか? 人間が卵を搾取すると、鶏にストレスがかかるため、さらに多くの卵を生む傾向にあります。また、鶏は卵を産む際に、かなりのエネルギーを消費します。その消費したエネルギーやカルシウムなどの栄養素を取り戻すために、自分の産んだ卵を食べて失った栄養を補充します(*6)。このように毎日卵を産まされる鶏たちは、栄養不足により羽根が抜け落ち、皮膚が丸見えになってボロボロで疲れ果てています。

<食用>

食用の鶏たちはケージには入れられていないものの、採卵と同じで1羽に与えられるスペースはほとんどなく、すし詰め状態で、窓のない、薄暗くて空気の悪い室内で育てられます。

また品種改良により自然よりも早いスピードで大きく育つため、肥満になり、自分の体重に耐えきれずに、足や関節を痛め歩行困難になったり、ひどい場合は骨折して動けなくなり、そのまま死んでしまう鶏もいます(*7)。生き延びたとしても、生後たった32日〜45日後には屠殺されてしまいます。

ここで改めて問いたいです。「平飼い」は本当にマシでしょうか…

「平飼い」や「放牧」、「有機」という言葉は、少しでも消費者を安心させようとするただのマーケティングワードであって、動物たちにとってはなんの意味もありません。もし、人間が動物の立場に立って考えたときに、平飼いならOKではなく、搾取自体を止めて欲しいと思うはずです。

薬漬けにされる〜豚の真実〜

次に、豚についてです。

<繁殖用>

犬よりも高い知能を持つ豚(*8)ですが、繁殖用のメス豚は、生後8カ月程度から人工授精が繰り返し行われます。種付け後、母豚は一生のうちのほとんどを「妊娠ストール」という立ったり座ったりすることしかできない、方向転換も出来ないほど狭いケージの中で子どもを産む道具として1年以上も過ごします(*9)。また身動きがうまく取れないため、自分の子どもを踏み潰して殺してしまうこともあります。飼育環境は劣悪なため、多量の抗生物質を与えられ薬漬けにされます。4、5年後には繁殖用として使い物にならなくなるため屠殺されます。

<食用>

食肉用の豚は、通常よりもかなり早いスピードで大きく太るよう品質改良されているため、死産や、足が不自由になったり、生きられたとしても生後6ヶ月という短い一生を終えます。カナダやイギリスなどの海外では、殺す前に意識を失わせるための最も「人道的」と推奨されている方法は、ガス室(二酸化炭素)送りです(*10)。すぐに窒息することはなく、短くとも30秒から60秒は苦しさで叫びのたうち回り、意識を失ってガス室から出てきた後は喉を切り裂かれ屠殺されます。皮肉なことにガス室で意識を失うことができず、そのまま意識があるまま喉を切り裂かれる豚は少なくはありません。

次週は牛と魚についてお伝えします!

【参考】
(*1) Anonymous for the Voiceless 公式サイトhttps://www.anonymousforthevoiceless.org/

(*2)Anonymous for the Voiceless 公式サイトhttps://www.anonymousforthevoiceless.org/why-the-mask#:~:text=The%20mask%20stands%20for%20stamping,thus%20against%20speciesism%20as%20well.

(*3)動物解放団体リブNPO法人 公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCzZeDkss5kgzUibu3QaEXUQ

(*4)アニマルライツセンター公式サイトhttps://www.hopeforanimals.org/eggs/eggs/

(*5)アニマルライツセンター公式サイトhttps://www.hopeforanimals.org/eggs/441/

(*6)BEST NEST BOX公式サイトhttps://bestnestbox.com/blogs/news/save-the-eggs-why-your-chickens-are-eating-their-eggs-and-how-you-can-stop-it

(*7)The Humane Society of the United States公式サイトhttps://www.humanesociety.org/news/super-size-problem-broiler-chickens

(*8)Mail Online https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3122303/Move-Lassie-IQ-tests-reveal-pigs-outsmart-dogs-chimpanzees.html

(*9)アニマルライツセンター公式サイトhttps://www.hopeforanimals.org/pig/233/

(*10)アニマルライツセンター公式サイトhttps://www.hopeforanimals.org/slaughter/pig-gas-stunning/

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