Vegan Fashion Ch. JP

ヴィーガンの質問にお答えします!

ヴィーガンの質問にお答えします!

Hello!

動物解放活動家のai @vegini_ai です。

ヴィーガンに興味のある人やヴィーガンになりたての人、ヴィーガン活動家。ヴィーガンが”ヴィーガンではない社会”で生きていくには、小さなことから大きなことまで、悩みや疑問がつきものです。

自問自答を繰り返しながら、堂々巡りしてしまうことも多く、「ヴィーガンになるのは難しい…」「無理かもしれない…」そう思うことは少なくありません。ヴィーガンに対する質問や反対意見、動物を食べることや、搾取することを、正当化する意見も少なくありません。

今回は、ヴィーガンについてよくある質問と、私なりの答えについて、いくつかご紹介したいと思います。

ヴィーガンに対するよくある質問3選!

ソクラテス式問答法とは?

まずはじめに、私たち活動家が積極的に用いる手法についてお伝えします。

それは「ソクラテス式問答法」です。

簡単に言うと、質問に対して単純に回答をするのではなく、逆にこちらから質問を返すことで考えてもらい、質問者自らでその答えを導き出すという方式です。

Anonymous for the voiceless でも使われているこの手法は大変効果的です。

では早速、一つめのよくある質問からいきましょう!

Q1. 植物も生き物だけど、痛みを感じるのでは?

もちろん、植物も生き物であることに間違いはありません。しかし、植物と動物が道徳的に同じだと考えている人は本当にいるのでしょうか。

私自身もヴィーガンになる前は、植物が痛みを感じるかどうか、自分の口に入れたときに、植物が苦しんでいたかなんて、考えたことはありませんでした。

しかしヴィーガンになってからは、なぜかこの言い訳(?)をよく耳にするようになりました…

では、実際に植物も痛みを感じるのでしょうか?

まずはじめに、明らかにしておきたいことがあります。それは「植物が痛みを感じない」と言う根拠には、科学的理由が存在することです。

植物には、中枢神経系、つまり痛みを感じる受容体である “脳” がないため、解剖学的に痛みを感じる能力はありません。(*1)

よって、植物は痛みを感じません

ヒトやヒト以外の動物が痛みを感じる主な理由は、自らが危険な状態にあることや、傷ついていることを知らせ、その状況から逃れる必要があることを知らせるためです。

これを考えれば、植物はその場からすぐに動くことができないので、どんな痛みからも逃れられません。仮に、植物が痛みなどを感じるとしたら、なぜ植物だけが進化に背き、痛みなどから逃げられないといった、破壊的な特性だけを進化させてしまったのでしょうか。

「植物と痛み」をめぐる混乱が生じる理由として考えれるのは、植物が生きていることは事実であり、太陽の光に向かって体を傾けるなど、細胞レベルで様々な活動をしていることなのかもしれません…

別の言い方をするなら「植物は “反応” をしても “応答” はしない」ということです。

例えば、ハエトリグサという食虫植物がいます。ハエトリグサは、ハエに限らず、タバコなどの物質刺激であれば、何にでも“反応”し、葉を閉じてしまいます。つまりハエが着地したことを意識的に認識(区別)して、 “応答” しているのではなく、ハエが着地した時の、圧力刺激に“反応”しているだけです。

一方、牛にタバコの吸殻を食べさせようとしても、牛は意識的に危険を察知し、つまり“応答” するため、吸い殻は食べようとはしません。

ブロッコリーと鶏は同じ???

さて、植物が痛みを感じるかどうかという科学的なことを抜きにして考えても、倫理的に考えれば答えは明らかです。

ブロッコリーを熱湯に落とすことと、鶏を生きたまま茹でること(鶏の屠殺過程でよく起こること)は同じことだと、本当に信じている人はいるのでしょうか。

牛の首を切ることが、ブロッコリーの茎を切ることと同じだと思っている人はいないでしょうし、豚に麻酔なしで去勢することが、ジャガイモの皮をむくことと同じだと思っている人はいないと、私は信じたいです。

また、動物の肉約1kgを作るのに、約16kgの植物が必要です。ヴィーガンの製品よりもはるかに多くの植物が、動物性製品生産のために利用されていることになります。

これに加えて、アマゾンの熱帯雨林破壊の91%が、畜産によるものであることにも注目してください。

なのでもし質問者が、本当に(心の底から)植物が痛みを感じ、感覚があると信じているのであれば、ヴィーガンではない製品を消費することで、動物の苦しみだけではなく、膨大な量の植物の苦しみにも加担していることを教えてあげるといいでしょう。

畜産が引き起こす環境破壊についてもっと詳しく知りたい方は、Netflixのドキュメンタリー映画「Cowspiracy」をご覧ください。(*2)

■ソクラテス問答法による回答例

「仮に植物が痛みを感じるとしましょう。しかし、動物の肉1kgを作るのに16kgの植物が必要であることを知っていますか?」

「道路を運転していて、犬が車の前に飛び出してきたら、花壇の花を殺さないように気をつけながら、犬を轢き殺すことを避けるためにハンドルを切りますか?」

Q2. 肉も魚も少しだけしか食べないからいいでしょ?

まず、健康論からみてみましょう!

植物には、素晴らしい栄養素やビタミンが含まれています。そして動物性に含まれる、コレステロールやトランス脂肪、ホルモン、抗生物質などの不健康な要素は含まれていません。動物性食品を少し消費しただけでも、あなたの健康にとって悪影響があることに変わりはありません。

似ている例として、月に1本のタバコを吸うだけでは、癌になったり、直接的に死亡の原因になることはないでしょう。しかし、タバコを吸うこと自体が、健康に悪いことに異論はないですよね。

次に、倫理面に注目してみましょう!

「ほどほどに」や「ミートフリーマンデーなどで、週に1回は肉食をやめてみる」というロジックを、他の例に当てはめてみます。

あなたの目の前に、人種差別をする人がいるとします。この人に対して

「そうだよね!人種差別ってやめられないよね!だったらまずは、週に1回から人種差別をやめてみない?」

などと、人種差別を容認したりはしない…ですよね?

差別や抑圧による被害者がいる事実に変わりはありません。

つまり、程度の問題ではなくその事実があること自体が問題なのです。

あなたが少しの牛乳を飲むだけでも、その背景には、子牛を奪われる母親の苦しみがあり、あなたが食べるベーコン一切れのために、6ヶ月の赤ちゃん豚は殺されるのです。

「少し」や「節度を持ってほどほど」の裏側には、いつも被害者がいて、搾取や暴力行為は避けては通れないのです。

これが、動物性食品の消費量を“減らすこと”だけでは、道徳的に正当化できない理由です。

彼らはあなたの「感謝していただきます。」という言葉さえもらえれば、本当に満足するでしょうか。人間の都合に合わせて作られた言葉は、動物にとっては何の意味も成しません

あなたが動物の立場に立った時、“少しの搾取” や“少しの殺し” なら受け入れますか?

「私や私の仲間を殺さないで、自由に生きさせてほしい!」

と願うはずです。少なくとも私はそう考えます。

とはいっても、人それぞれの事情や段階があることは理解しています。

私も一晩でヴィーガンになったのではありません。

なので「消費量を減らした!」と主張する人には、まずはそのことを褒めてあげることが大切だと思います。また同時に、道徳的にみると反論点があることをしっかりと伝え、減らすだけでは十分ではない、ということも、強調してあげることが重要です。

■ソクラテス問答法による回答例

「例えば、動物虐待をしている人がいたとします。あなたはその人に、『まずは週1回からでも動物虐待を止めてみない?』と、その虐待を容認するようなことを言いますか?」

「動物性食品の消費量を減らしたことは素晴らしいことです。ただ、少しであっても、お金を払って動物製品を購入するということは、間接的に、搾取や殺しを支援しているということを、あなたは考えたことがありますか?」

Q3. たんぱく質やビタミンB12など、栄養素が必要では?

ヴィーガンではない人が、まずは食事法を変えることにより心配する主な栄養要素は、タンパク質、鉄分、カルシウム。そしてもう少し詳しい人であれば、ビタミンB12です。

しかしヴィーガンの栄養については、心配には及びません。アメリカの栄養士会(*3)やイギリスの栄養士会(*4)が、「ヴィーガンの食事は、妊婦や幼児を含んだ全ての年代の人が安全で、健康的に実践できる食事法」と公式に発表していることからも、やり方さえ間違わなければ、ヴィーガン食を継続することに危険性はないと言えるでしょう。必要な栄養素は、動物を口にすることなく、簡単に摂取することができるのです!


世界最大で最強の陸上動物、ゾウ、サイ、カバに共通していることは?

それは、彼らが草食動物である、ということです。つまり生きるために植物を食べるということです。でも、ゾウはタンパク質が不足しているとか、サイは骨が弱いと心配する人はいるでしょうか?

人間は肉食動物だと考える人がいますが、実は人間は、草食動物のゴリラとDNAの約98%を共有しています。タンパク質不足で、欠乏になっているゴリラは本当にいると思いますか?私たちとほぼ同じDNAを持っていて、私たちよりもずっと強いゴリラは、本当に動物性の栄養素を必要としているのでしょうか?

人間が本当に肉食動物であるのなら、どうして、心臓病、糖尿病、癌、脳卒中、高血圧、認知症などの病気になるのでしょうか。「牛乳を飲んで強い骨を作る」というのが本当であれば、なぜカルシウム不足になり、骨粗鬆症になるのでしょう。(植物性のライフスタイルに切り替えることで治療したり、改善したりすることができる場合もあります。)

これらはすべて、動物性食品の消費と密接に関連しています。

Netflixのドキュメンタリー映画「What the Health」(*5)、「Folks Over The Knives」(*6) (現在は残念ながらNetflixでは見れなくなってしまっているようです) をご覧になることをお勧めします。 

栄養学と病気については、マイケル・グレガー医学博士の「食事のせいで、死なないために ースーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学 ー 」(*7)という本もお勧めです。

ビタミンB12は、動物性からしか摂取できないと思っている人が大勢います。

しかしこの栄養素は動物が自ら作り出すものではなく、私たちが食べる草食動物の食事に秘密があります。

動物たちが食べる植物に付いた土に付着している微生物が、体内に吸収・蓄積され、ビタミンB12が生成されます。しかし現在は、土壌は農薬により汚染され、畜産動物の飼育環境の劣悪化により家畜動物には抗生物質が与えられ、微生物は死んでしまい、B12は生成されません。したがって、家畜動物にもビタミンB12のサプリメントが与えれているのです。

こうしたことから、ヴィーガンかヴィーガンではないかに限らず、人間は肉を食べるよりも、ビタミンB12のサプリメントを摂取したほうが、効率良く栄養を吸収できるのです。(*8)

実は、世界中に菜食アスリートたちが大勢います。 同じくNetflixの「The Game Changers / ゲームチェンジャー: スポーツ栄養学の真実」(*9)に出演しているドイツ最強の男パトリック・バブーミアンをはじめ、テニス選手のノヴァク・ジョコビッチ、F1レーサーのルイス・ハミルトン、デビッド・カーターなどのナショナルフットボール選手、ケンドリック・ファリスなどの重量挙げ選手、デビッド・ヘイなどのボクサーなどがあげられます。

■ソクラテス問答法による回答例

「生きるために必要ないのに、私たちには動物を食べ続ける “必要性” があると思いますか?」

「栄養素のために必要ではないなら、動物を殺して食べることは、不必要な残酷行為であると思いますか?」 

最後に

いかがでしたでしょうか?

このように、ソクラテス問答法を用いて質問をすることで、ヒト以外の動物と植物の間には道徳的な違いがあることを自覚できます。なんでも手に入る現代社会の住人である私たちが、動物を食べることが本当に必要かどうか、質問者自身が自らで答えを導き出すことができるようになります。

ヴィーガンについて、何も難しく考える必要はありません。

ポイントは「動物の目線」に立って考えること。それが最も重要です。

動物たちの目線で考え「もしあなたが、彼らの状況に置かれたら、あなたは何と言いますか?どうしたいと考えますか?」と問いかけてみてください。

活動をする中で、変わらない社会や周囲に憤りを感じる活動家は少なくありません。残念ながら私たちにも、誰かをヴィーガンにする力はありません。正直なところ、少しでもヴィーガンになる準備ができていない人に、どれだけ説得したとしても、堂々巡りになってしまうだけです。

でも、人は変えられませんが、自分は変えられます。

もし行き詰まったとしても「今、この瞬間に、この人にヴィーガンになってもらうことが、このゴールではない」ということを覚えておいてください。

ヴィーガンではない人をコップに例えてみましょう。

そのコップの水がいっぱいになって、水が溢れ出た時、その人はヴィーガンになることができます。

私たち活動家の役目は、その水を少しでも足してあげる手助けをすることなのです。

肉食文化が根付いている現代社会の中で、肉食者は決して私たちの敵ではありません。彼らも現代社会の被害者と言っても過言ではないでしょう。そう考えると少し楽になりませんか?

何か少しでも興味を持っていただけましたら、ヴィーガンについて疑問に思っていること、ヴィーガンについてのこと、何でもいいので、お気軽にご連絡くださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【参考】

(*1)https://www.peta.org/features/do-plants-feel-pain/#:~:text=The%20simple%20answer%20is%20that,whether%20plants%20can%20feel%20pain.&text=Studies%20show%20that%20plants%20can,%E2%80%9D%E2%80%94as%20do%20other%20animals.
(*2)https://www.cowspiracy.com/facts
https://www.netflix.com/jp-en/title/80033772
(*3)https://www.bda.uk.com/resource/british-dietetic-association-confirms-well-planned-vegan-diets-can-support-healthy-living-in-people-of-all-ages.html
(*4)https://www.eatrightpro.org/-/media/eatrightpro-files/practice/position-and-practice-papers/position-papers/vegetarian-diet.pdf
(*5)https://www.netflix.com/jp/title/80174177
(*6)https://www.youtube.com/watch?v=G5RNyB1sP7E
(*7)https://nutritionfacts.org/book/
(*8)https://www.forksoverknives.com/wellness/vitamin-b12-questions-answered-2/
(*9)https://www.netflix.com/jp/title/81157840

Activistカテゴリの最新記事