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環境問題解決の鍵?!新たな素材「フルーツレザー」

環境問題解決の鍵?!新たな素材「フルーツレザー」

アップルレザーやコルクレザー、ピニャテックスなど、様々なVeganレザー(フェイクレザー)が登場し注目を集める近年。そんな中、またまた新たな素材が登場しました!今回はオランダのFruit leather Rotterdam社が開発した、「フルーツレザー」をご紹介します。

以下記事は Fruit leather Rotterdam社webサイト記事を翻訳したものです。

深刻化する環境問題

先進国とフード・ロス問題

現在、私たちの世界は資源不足に日々脅かされています。それにも関わらず、世界中では毎年13億トンもの食物が廃棄されているのです。これは生産全体の約3分の1にあたり、地球の農地の30%を最終的には廃棄される運命にある食物の生産のために使用していることになります。

なぜここまでの食物が廃棄されてしまうのでしょうか。
その背景には、先進国の消費問題が大きく関与しています。

先進国では消費者による食品の大量購入や、販売基準に満たさない食品の見た目により小売業者が購入を拒否する事実があります。
このような理由から、先進国が排出する温室効果ガスの全体の10%が、消費されることのない食物の生産によるものと推定されています。

動物皮革産業による環境問題

上記のような食品廃棄物の問題に加え、動物皮革産業も環境問題の一つにあたります。
動物皮革はその名の通り、動物の皮を剥いで生産されるものです。需要が高まれば高まるほど、より多くの皮を生産できるように、毎年10億頭以上の牛や羊などを含む動物が屠殺されます。また、皮革の製造における洗浄プロセスでは、約6億5千万キロのCO2が排出され、地球環境に悪影響を与えているのです。
そしてこの問題は、動物皮革の生産・製造が盛んな世界の貧しい地域により多くの悪影響をおよぼしています。

これらの問題への新しい取り組み

フルーツレザーという新たな素材

オランダに本社を構える Fruit leather Rotterdam社は現在、廃棄される運命となった果物を耐久性のあるレザーのような素材に作り変える、環境に優しい新技術の開発を行っています。
フルーツレザーは、既に存在する廃棄果物から生み出されるため、新たに資源を使用する必要がありません。
廃棄果物は、オランダの果物輸入業者から収集を行い自国内で供給から製造までを完結させることが可能です。

フルーツレザー製造プロセス

Fruit leather Rotterdam社が開発した、環境に優しい製造プロセスを使用して、廃棄果物は天然皮革のような新たな素材へと生まれ変わります。
フルーツレザーの製造は、主に5工程。
①果物から種を除去
②果物のすり潰し
③すり潰された果物を加熱し、バクテリアを排除
④加熱した果物を平たく伸ばし乾燥
⑤模様入れ等の最終仕上げ
上記の工程によりシート状になったフルーツレザーを、実際の皮革により見た目を近づけるため、コーティングを施したり、模様をプリントで埋め込むなどの最終仕上げが適用されます。そのことにより、天然皮革を使用する傾向にある多種多様な製品への代替素材として適用することが可能です。

このフルーツレザーという新たな素材から、将来的には靴やハンドバッグ、その他の製品に使用できるよう、十分な強度となるように、現在もさらなる開発を進めています。

価値を見出されなかった廃棄果物に新たな価値を与えるフルーツレザー。フード・ロス問題や環境問題に対する取り組みとしても、その役目を担ってくれることでしょう。

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